こんにちは、おのぽんです。
本記事より大会が開催されます。(すでに大会終了時より1ヶ月以上経ってる)
メモも取ってますし、アルゼンチンでの出来事はだいぶ鮮明に憶えてます。それほど自身の中に深く刻み込まれる体験だったのでしょう。
0-4日までの出来事はこちらです。
5日目(大会初日)
4日目の夜の失態
僕はこの日絶望と共に目が覚めます。
〜〜〜前日の会話〜〜〜
アルファ選手「明日に備えてマッサージしてもらって、お灸添えて寝ないと」
おのぽん「なるほど、お灸添えるの手伝いますね!」
アルファ選手「ありがとうございます^^」
〜〜〜アルファ選手マッサージ施術時〜〜〜
おのぽん「まだ始まったばかりだし1時間くらい寝よう」
・・・そして無事8時間寝るおのぽん。
あ、やばい。これもしものことあったら戦犯僕やんけ・・・。
朝起きた瞬間にいろんなことが頭をよぎりましたが、とりあえず第一声で謝りました。
おのぽん「おはようございます!すみません、お灸お手伝いするって言って寝ちゃってました!!!!」
アルファ選手「おはようございます。あ、全然いいですよ。」
おのぽん「すみません・・・」
やばい、返事がそっけない・・・怒ってる・・・(後日全然怒ってないことがわかる)
そんなこととはつゆ知らず、「これ以上迷惑はかけれない!」と気を引き締め直すおのぽんなのでした。今思うと逆によかったのかもしれない笑
会場に向かう途中や直前練習
昨日までスッカスカだったバスの中も選手や監督で賑わっています。
バスの中はチリの選手がラテン系の音楽を流し全員歌ったりリズム取りはじめ大盛り上がりでした笑
日本では見られない光景でとても新鮮でした^^
そして会場に着くとすぐに待っていたのは散歩中のわんこ。
アルファさんは心を打たれたらしく、すかさず2ショット。
みたいなこともあり、非常にリラックスした状態で会場入りできました^^
アルファさんはアルゼンチンに到着してから、ぐんぐん調子をあげていっていて、明らかに仕上がっているように感じました。
僕らはマルチ(複数の球を使うこと)で練習を行なっていましたが、アルゼンチンの選手は1球で練習しているようでした。
当然僕らのボールがあっちゃこっちゃ飛び交っているのですが、彼らは自分達のボールを拾いに行くと同時に僕らのボールも拾ってきてくれました。そして僕らのラリーが終わるまで待ち、ラリーが終わると毎回手渡ししてくれるのです。
これにはちょっと驚きました。日本人選手で同じ状況だったらそもそも拾ってくれる人すらいない気がするからです。(拾ってくれたとしても適当に投げて渡すことが多い気がします。そんなことないかな・・・?)
そしてなぜかゲームパンツを二重に履いてることに気づき、アルファさんのウォーミングアップに付き合ってる最中に脱ぎ笑われました笑
僕自身緊張してるつもりもなかったので、多分寝ぼけてたのかな。
逆に(?)アルファさんをリラックスさせることに成功した模様。よかったよかった。
予選リーグ
vs ECU – POLO (3 – 0)
そんなこんなで僕にとってのコーチデビュー戦が始まります。はずだったのですが・・・
初戦はエクアドルのポロ選手。前回のブログでも記載した通り、彼とは後日ペアを組んで団体戦に挑みます。まさに今日の敵は明日の友。
・・・正直ポロ選手にどう勝ったかちゃんと憶えてないです^^;笑
それくらい力量の差があったので、僕もそんなに気負わずに観察、アドバイスを考えてました。
vs ARG – KROTSCH (3 – 1)
アルゼンチンのクロッチ選手は過去敗戦経験があったため、今回は負けられないと意気込むアルファ選手。
そしてこの選手、サービス打つ際に全然静止しておらずタイミングが狂い惑わされていました。
パラ卓球の世界では、障害上どうしてもサービスを打つ際のルールを守れない場合もあります。
例えば、アルファ選手は左手に杖を持った状態で戦うので、オープンハンドは作れません。そのため、指でつまむようにして持つことでボールをトスしています。逆にそれ以外のルールはきっちり守ってプレーしております。
クロッチ選手も右手にハンデを抱えているようで、左手でトスをあげていました。それ自体は問題ないのですが、彼のサービスを打つルーティンの中で、ラケットの上でボールを何度も突いた直後に、突然トスをあげサービスが飛んできてました。
街卓球だと見逃しますが、国際大会ということもあるため、当然審判に何度も指摘。
彼も直す努力はしていましたが、途中から(というかだいぶ早いタイミングで)元に戻ってましたね。要所要所で審判が注意してましたが。(なぜ2回目以降の注意で失点にならなかったかは謎)
そんなこともあり、1ゲーム目を落とします。
が、この選手どうもハンデ上バックハンドを振る方が得意だったようで、どんなサービスもバックハンドで取ろうとしてました。
なので、フォア前サービスを主体とすることと、レシーブは柔らかくフォアに送ることを意識して戦うことを伝えました。
相手のサービスにも慣れ、戦術転換も功を奏し第2,3ゲームをしっかり取り切りリードを広げます。
迎えた第4ゲームでは5 – 0とリードしているところから、7 – 3、7 – 4と徐々に差を詰められていたので、流れを断ち切るために、このタイミングでタイムアウトを取りました。
タイムアウト後、相手のペースも崩れ、11 – 5 で勝利を収めました。
vs ARG – SANTILLAN (3 – 0)
このアルゼンチン選手は、ナショナルセンターで練習するようになってまだ1年ほどとのことで、地力がアルファ選手の方が備わっていたように見えました。
いいドライブを打つことのできる選手だったのですが、まだまだ発展途上という感じで、今大会では危なげなくアルファ選手が勝利しております。
迎えた第3ゲーム、5 – 1とリードするところで相手ベンチがたちまちタイムアウトを取りますが、その後も流れは変わらず、11 – 4で最後のゲームもしっかりと抑え、予選リーグ1位で決勝トーナメントに進みました。
準決勝
vs BRA – FERNANTO (3 – 0)
その前に
予選リーグを終え、準決勝が始まるまで2時間ほど空き時間がありました。
この間にアルファ選手はゆっくり休むことができ、僕は対戦相手の動画を見ながら相手の特徴を研究することができました。(アルファ選手の提案でこっそり1試合撮影してました)
そして浮かび上がった選手像がこちら。
ちなみに、この選手も確か過去に敗戦経験があったはず。パラ卓球はやりづらい選手が多いですね。
試合の様子
試合はやはり終始やりづらい様子でした。第1ゲーム、なんとなく弱気に見えるアルファ選手。途中で「声出してこ!!」と叫び、一緒に声を出しながら戦っていると、徐々に強気の攻めをすることができているように見えました。
とは言え、相手選手の独特なボール捌きに苦しめられデュースに。
なんとか第1ゲームをを13-11で取ることができたのが大きく、その後立て続けにゲームを取り、結果は3-0で終わることができました。
しかし、もし1ゲーム目を取られていたらどうなっていたかわからないなと感じました。
この試合は、アルファ選手の前半苦しめられたカーブドライブに徐々に慣れ始め、段々とブロックでも得点できるようになっていったことを覚えています。
ここで大会初日の全日程を無事終えました。この後は来る決勝に備えるだけです。
アドバイスとともに応援もしすぎて声がガラガラになるおのぽん。
アルファさんに「鼻声ですけどどうかしたんですか?」と聞かれたので、「アルファさんの応援してたら声が枯れたんですよ!!!」と2人で笑い合ってました笑
ホテルにて
整体の方をホテルに呼び、マッサージを受けるアルファ選手。
前日の大失態を猛省し、この日はしっかりと起きていました。
すると、
アルファ選手「あれ?今日は寝なくていいんですか?」
おのぽん「(ぎくっ)昨日お灸を据えるお手伝いをすると言いながら先に寝てしまったことを反省し、今日は起きてます!」
アルファ選手「そんなの気にしなくていいのにw 眠い時は寝ましょww」
全然怒ってませんでしたw
しかもお灸も結局アルファさん1人でマッサージ前にやってたので、全然お手伝いする場面がなかった・・・
決勝戦の相手を研究
というわけで、アルファさんがマッサージを受けている間、明日の決勝に備えて対戦相手の予習をしてました。
決勝で戦う選手は両ハンド振ることのできるドライブマンでした。特にバックハンドが強い印象で、フォアカウンターも強力でした。
しかし、動画を見るうちに弱点や特徴も掴むことができたため対策はちゃんと練れたかなと思います。
そうこうしてるうちに就寝時間となりました。
6日目(大会2日目)
朝は昨日より人が少なかったのが気になりました。アルファ選手曰く、トーナメントを勝ち上がった人だけが朝から準備するからということでした。
言われてみればそうなのですが、トーナメントが2日に分かれることや、遠征でみんな同じバスに乗って会場に向かうことが初めてだったので、そこまで頭が回っておらず、印象に残りました。
決勝
vs ARG – PEREZ (3 – 1)
昨日立てた戦術を生かして・・・っと思った矢先、第1ゲームでは想定した動きができず、相手の猛攻を受けてしまい6-11とゲームを落としてしまいます。
おのぽん「レシーブは全部台から出てくるから、まずは10cm下がったところでレシーブを待って、打てそうなら打っていきましょう。」
ということをまずは伝えます。
そして、自分のペースをつかみ始め、第2第3ゲームと連取し、迎えた第4ゲーム。
8-10でリードを許す展開でのアルファ選手のサービスでしたが、アルファ選手の冷静さに相手のミスを誘い10-10に。10-11になるも、強気の3球目攻撃で11-11に追いつきます。この時点で、「あ、アルファ選手の優勝だな」と内心思ってました。
そして迎えた12-11のアルファ選手のサービス。僕が「出すなら長い下!」と叫びましたが、アルファ選手はショートサービスの展開を考えていたようでした。
僕が下回転ロングにすべきと考えた理由としては、
- ショートサービスを出した時のネットインが気になった
- 弱気の場面では入れ入れのボールしか飛んでこないので、3球目が狙いやすいと感じた
からでした。
ペレス選手は、ショートサービスに対して当てるだけのレシーブをすることが多く、第一ゲームよりネットインするボールが多発していました。それに苦しめられる展開も多かったので、また球があったら嫌だなと思い、リスクを極力減らしたいなと考えました。
また、ペレス選手は点数が競ったり、ここぞという場面で明らかに弱気になる傾向にあったので、ロングサービスの方が安パイのように感じていました。
しかし、最後の最後まで悩むアルファ選手。
ボールのトスを上げて打球するまでの間にも葛藤があったようで、最終的には「おのぽんがそう言うなら間違い無い。ロングサービスを出そう」と心に決め、出したサービスがこちら。
悩んだことでインパクトが僅かに遅れ、第一バウンドがエッジに当たりました。
「あ、サービスミスだ」と誰もが思っていると、ボールは相手コートの方に伸びていき、台の横をわずかにかすりサービスエースに笑
チャンピオンシップポイントがまさかすぎるサービスエースで会場が騒然としてました笑
一躍有名になるアルファ選手
アルゼンチン開催で決勝戦でアルゼンチン選手。当然多くの現地の人が決勝戦を観戦していました。そして最後の神サービス。
あまりに印象的な勝ち方をしたこともあり、いろんな人に写真を求めらていました笑
そして団体戦へ。
ペア団体
こちらはリーグ戦しかなかったので、試合の様子の写真メインにしてハイライトだけピックアップしていこうと思います。
ブラジル戦は1-2で惜しくも負けてしまいました。対アルゼンチン(2)戦は2-0で見事勝利。
これにて、大会2日目の肯定を全て終えました。
今日の夕飯
アルゼンチン滞在の日系の方とご飯を食べ、色々ご馳走になりました。
そしてアルゼンチンの色んなことを聞きました。
- アルゼンチンは生活保護を受けている人が50%弱
- 治安は悪い。僕らが泊まったホテルの周りが良かっただけで、ちょっと外れると途端にスラム街みたいになる
- ドルチェ・デ・レチェは国民的に食べられていて、蜂蜜よりも需要がある
- アルゼンチンの料理は甘いものはめちゃくちゃ甘いけど、砂糖の使われていない料理も多い。また、日本の砂糖や塩の輸入量とかとさほど差はないらしく、おそらく合計摂取量はさほど変わらないのではという推測。糖尿病になる人もたまにいるらしいけど、それは日本人もそうだし。
- アルゼンチンの気候は暑い時は38度くらいまであがる
- 冬は0度くらいまで下がるけど、それは1週間程度
アルゼンチンのあれこれも知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました^^
寝る前のアルファさんとの会話
寝る前に明日着るユニフォームを悩むアルファ選手。
アルファ選手「明日何着ようかなぁ。黒いユニフォームあんまり着たくないんだよなぁ」
おのぽん 「何でですか?」
アルファ選手「黒星になりそうじゃないですか」
おのぽん「あーなるほど。でもダークホースとも捉えられそうじゃないですか?」
アルファ選手 「それはマジで天才!!ww」
こうして黒ユニを着て臨むことを決心するアルファさんでした笑
7日目(大会3日目)
いよいよ大会最終日です。
この日は帰国のためのPCR検査を受け、慌ただしく朝食を食べてバスに乗り込みました。
いつもと同じ一日を迎えられなかった日
今までホテル内でラジオ体操をしてから会場に向かいましたが、この日はできませんでした。試合前のウォーミングアップでラジオ体操を流そうとしましたが、wifiの調子が悪く動画を再生できなかったため、音無しでラジオ体操を踊りました。
練習もいつもと違う練習を行ったりと、今までの1日の始まり方とは異なったため、やや不安を覚えましたが、「アルファさんはしっかり動けているし、いいボールも打てているので大丈夫」と自分に言い聞かせてました。
試合直前のアルファ選手の提案
アルゼンチン(1)戦のラケットコントロール(ルール規定に則ったラケットを利用しているかどうかの確認、そして試合で使う用具を変えられないよう審判に預けること)の直前。
アルファさんは僕に「メダルを狙いに行きますか?」と尋ねました。
相手は今大会のアルゼンチンチームの中でも本命ペアで、ダブルスも組み慣れていました。
対するこちらはエクアドルの選手と初のチーム。側から見ても、アルゼンチンチームの方が有利に見えたし、もし「その場にいる人に投票してください」と尋ねても、ほとんどの人がアルゼンチンチームに票を入れることと思います。
圧倒的不利な状況ではあることはわかっていましたが、僕は迷わず「え、そりゃ狙いに行くでしょ」と答えました。
この時のアルファ選手の懸念は、メダルを狙いに行くか行かないかでオーダーを決めかねていたらしいです。
メダルを獲らなくてもいいのであれば、2番手にアルファ選手が出場して、レーティングポイントを獲りに行っておわり。
メダルを獲得するのであれば、ダブルスをしっかり抑えて、2番手にポロ選手に戦ってもらい、3番で回復したアルファ選手が出場して2-1勝利を狙っていました。
ポロ選手は、今大会アルゼンチン選手の片側に敗退しており、もう片方はシングルス決勝まで残る実力のある選手だったので、勝つのは厳しいかなぁという状況でした。
しかし、僕はポロ選手がわんちゃんあるオーダーは、vsフェレス(アルファ選手をシングルスの決勝戦で苦しめた相手)だと思っていました。
ポロ選手はフェレス選手より実力は劣るものの、ツッツキとブロック、そしてカウンターが得意な選手だったためです。
フェレス選手は
- 障害の関係でフォアでの下回転打ちはあまり得意ではない
- 攻撃が単調
- 絶対に綺麗なボールを打つ
- メンタルが弱い
ことがわかっていたので、相性の問題でわんちゃんあるのでは?と思い、ベストオーダーはこれしかないと思っていました。
アルファさん的にはクロッチの方が抑えやすいと考えたのだと思います。アルファ選手のオーダーは見事的中し、2番手でポロ選手とフェレス選手が戦うことになりました。
リーグ戦 vs ARG(1)
ダブルスは1ゲーム目である程度やられましたが、意外とこっちが何もしなければ勝手にミスってくれているように見えました。
僕は「ツッツキでいい。真ん中に繋いでいれば大丈夫。」とアドバイスをし、その後こちらからほとんど何も仕掛けない展開がひたすら続き、攻めているのに得点が決まらない相手はどんどん焦りさらにミスを重ねて失点するという循環が生まれていきました。
アルファ選手的にはあまり納得はいっていないようで、セコンドの元にきても「何もしてないけどこれでいいの?」と首を傾げていました。確かにものすごい地味な展開ばかりで、物足りない試合だろうなぁとは僕も感じていました。
しかし、試合前にこのダブルスを取れないと勝ちはないと2人で話していたため、「これでいい。大丈夫。」と彼を宥め、勝ちに徹することにしました。
そしてそのまま何事もなく3-1で勝利するのでした。
そしてポロ選手。相手は今大会シングルス準優勝の相手。決勝でも得意の両ハンドでアルファ選手を苦しめてました。
序盤、ポロ選手はいきなりフェレス選手のドライブに角度を合わせ、ブロックとカウンターを決めてみせました。それも何度も。ラリーはポロ選手が圧倒的に打ち勝っていて、気迫あふれるプレーが。
が、何かがおかしい。彼は僕らの声かけが聞こえないほど熱くなっていました。
1ゲーム目、9-3でリードするも、逆転を喫し取られてしまいました。まずは落ち着こう。そういうことを伝えながら冷静さを取り戻し、2,3ゲームを取り返します。
第4ゲームを落とし、迎えた最終ゲーム。フェレス選手は明らかに弱気になっていて、ツッツキばかりの展開になってしまい、最終的に我慢負けして打ちに来たボールをポロ選手がカウンターやブロックで点数を獲得しにいくプレーが目立つようになりました。
ポロ選手が格上の選手に勝ち切った瞬間でした。
全員が一つになり勝ち取った勝利な気がしました^^
表彰式
結果は、
- シングルス優勝
- ペア団体準優勝
という華々しい結果を残しアルゼンチン大会を終えました。
8日目
いよいよ帰国の日。行きの便は散々だったので、何事も無いことを祈りつつもやっぱり色んなことが起きるのでした笑
FBIの要注意人物
そんなこんなでチェックインしようとすると・・・
航空券に「SSSS」の文字が^^
アルファさん「おぉ、おのぽんさんSSSSじゃないですか、頑張ってください。」
おのぽん「え、なんですかこれ?
アルファさん「荷物検査面倒な感じになるくらいです」
おのぽん「えぇ・・・」
調べてみると、Secondary Security Screening Selectionの略のようで、2次セキュリティチェックに選ばれましたよということでした。なんでや。
要するに麻薬とかその辺の類持ち出そうとしてないかというチェックだったらしいです。
アメリカだと荷物全部取り出したりするらしいのですが、アルゼンチンでは思ったより時間はかかりませんでした。
袖の裾やズボンのポケット、バッグのよく触りそうなところを専用の紙でささっと拭い、それを機械に通して反応がなければ普通に通過できるというもの。
卓球しに行っただけなのでもちろん何事もないのですが、無事離陸できそうで一安心でした。
機内にて
無事離陸し、少しするとiPadを取り出し真剣にキーボードを叩くアルファさん。
おのぽん「何してるんですか?」
アルファさん「記憶が新しいうちに、今大会で良かった点、反省点、今後取り組むことをまとめておこうと思いまして」
おのぽん「なるほどーさすがですね・・・!!」
というやりとりをしてました。
が・・・
疲れましたよねw
ゆっくりお休みください^^
9日目
ニューヨークにて
3時間ほどのんびりした後、チェックインをしようとすると、またしても事件が起きました・・・。
JALのスタッフさん「PCR検査の証明書なのですが、日本語か英語のものじゃないと入国できないです。」
・・・え?
アルゼンチンで受けたPCR検査証明書はスペイン語だったのです。
おのぽん「どうすれば良いですか?」
JALのスタッフさん「もう一度ニューヨークでPCR検査を受けていただくか、英訳した書類を用意してください。PCR検査をもう一度受ける場合は1人200ドルかかります。」
アルファさん「もしこのまま帰国したらどうなりますか?」
JALのスタッフさん「PCR検査証明書が認められない場合、実費でニューヨークに戻って来ていただくことになります。」
おのぽん「じゃあ英訳書類作ります。」
200ドルかかるのももう一度ニューヨーク戻るのも絶対嫌だ笑
そしてその辺の椅子に座り、PCを開くおのぽん。
PCR検査証明書コピーしてGoogle翻訳突っ込めばいいやろくらいに思ってたら、まさかの画像状態・・・^^(つまりコピーできない)
しかし、1文字ずつ打っている時間はありませんでした。
そこで僕は、PCR検査証明書をラインに送りました。
アルファさん「え、LINE開いてどうするんですか?」
おのぽん「ラインの文字起こし機能を使うんです。」
おそらくあまり知られていないのですが、LINEには文字認識の機能がついていて、画像から文字を抽出する機能が備わっています。
それを利用して全て文字起こしし、Google翻訳を利用、Wordにて体裁を整えました。時間にしておよそ20分。だいぶ余裕を持って書類を作り終えることができました。
翻訳しましたよという書類にサインをし、無事チェックインを済ませ、搭乗口に向かいました。
アルファさん「今大会はおのぽんが帯同者じゃないといけなかったんだ!!」
おのぽん「なんか最後の最後でやっと役に立てた感じっす笑」
そんな会話を交わしながら、無事PCR検査証明書が認められることを祈り、帰国したのでした。
10日目
機内で牛丼が出ました!!こめーーーーーー!!!!
久々のご飯やーーー!!!そう思いながら一瞬にしてたいらげるのでした笑
久々の日本。僕らは帰国早々、再び検査を行ったり、PCR検査証明書が有効であるかどうかのような手続きをたくさんこなしました。
無事証明書の有効性が認められ、晴れて帰国できました・・・!
が、しかし・・・
隔離期間がない
なんと、書類が全部揃ってたらしく、「ホテルでの隔離はなしで、そのまま帰っていいですよ」と言われてしまいました。
え、帰っていいも何も公共の交通機関(バス・電車・タクシー)使っちゃダメなんでしょ・・・?詰んでるやん。
路頭に迷うアルファさんと僕。
片っ端からレンタカーのお店に電話もかけるも予約で全部埋まってる。そりゃそうだ。
そしてはぴぽんのいつもお世話になってるキャロルさんに電話をしてみると、
キャロルさん「おーおかえりー!どうしたのー?」
おのぽん「実は、かくかくしかじかでお迎え来ていただける方を探してまして・・・」
キャロルさん「えーそうなの?いいよー羽田空港近いから迎えに行けるよー」
女神が降臨しました。
こうして無事に帰路につく僕とアルファさん。
思い出しながらブログにまとめながらも、「色んなことがあったなぁ」と鮮明に記憶を辿り、あの日あの時の興奮や感情を思い起こすことができます。
それだけ僕にとって衝撃的なイベントでしたし、初ベンチにて優勝を経験という一生忘れられないものとなりました。
アルファ選手、ありがとうございました!!お疲れ様でした^^
なんとか年内に書き終えることができました・・・!笑
めちゃくちゃ長文になってしまいましたが・・・。
これからもアルファ選手を支えられる機会があれば支えていければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
来年も、変わらず皆様よろしくお願いいたします!!